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東京都に在る「かえつ有明中学校」の200名の生徒さん向けに、3時間に及ぶキャリア教育ワークショップを行いました!


私以外にも様々な職種の方が参加し、各テーブルごとで生徒さんに向けて仕事内容や働き方をプレゼンテーション。


私は「デザインとは何か」「クリエイター・デザイナー・アーティストの働き方とは何か」「なぜ“クリエイター支援”という仕事は必要なのか」といったお話をしました。
私のプレゼンを聞いた生徒が、話を聞けていなかった友達に説明してくれたり、
私の仕事が気になるとたくさんの生徒さんがワイワイ集まって質問してくれて、
元気いっぱいな子供たちから沢山パワーをもらいました。

自分が中学生のとき、何考えてたっけ・・・と振り返ったり
とても懐かしい気持ちになりました。


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私のクリエイター支援事業の活動のひとつに、中学生や高校生向けに“クリエイターの仕事や働き方”を学んでもらう機会を提供したいという思いがあったのですが、まさにその目的にマッチした今回のような機会をいただけて、とてもうれしく思います^^

子供が自身の将来の専門を選定してしまう前に、実際の仕事を体験してもらう機会が子供教育には必要だと思っています。
経験せずに興味本位で選択した専攻のミスマッチから、未来に希望が持てなくなり、投げ出してしまう子供は少なくない。クリエイティブに限らず、さまざまな仕事をなるべく沢山体験して「得意」や「好き」を見つける。そんな機会をもっと作っていきたいですね。


ワークショップで伝えきれないこともあったので、またリベンジしたい!か
えつ有明中学校の関係者のみなさん、生徒のみなさん、ありがとうございました!

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最後に生徒さんたちからもらった感想の手紙、とてもうれしかった:)
宝物にします。

「起業家と投資家をつなぐ」ことをコンセプトとした、
国内スタートアップのテクノロジーニュースメディア「THE BRIDGE」で、記事を執筆しました:)


メディアはユーザファーストな姿勢が必要
–フジテレビとBuzzFeedが見据えるこれからのコンテンツづくり #tbfes


http://thebridge.jp/membersinfo/tbfes-nightsession-talk

「Tech and Life」をテーマに開催された「THE BRIDGE Fes」のナイトクロール・セッションとして開催されたミートアップ!
ナイトクロール・セッションのトークテーマは「メディアはどこへ向かうかーーニューメディアとレガシーメディアの両面から見つめる未来」について。 ゲストは、BuzzFeed Japan 創刊編集長 古田氏と、株式会社フジテレビジョン コンテンツ事業局長 の山口氏 。モデレーターは、THE BRIDGE 編集記者のモリジュンヤ氏。

山口氏からは、テレビ局の新たな取り組み「ネット無料動画配信」や「違法動画との戦い」のお話。古田氏からは、「1投稿数億ビュー越えするFBページの投稿」や「ユーザーに受け入れられるコンテンツ作り」のお話など。



THE BRIDGEは、大学生のときから見ていた大好きなスタートアップ&テクノロジー メディアだったので、
このなかで記事が書けたことが嬉しすぎます^^
古田さん山口さんのトークとても面白かったので、是非記事を見ていただけると嬉しいです!

クリエイター向けの取り組みはもちろんですが、日本のスタープアップの力になれるような仕事も今後もっと出来たらうれしいな^^!

 

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3〜4ヶ月に一度のペースで、大分県別府市の実家に帰っています。
今回は特にイベントがあったわけじゃないけど、お正月帰れなかったし、妹がもうすぐ卒業して大分県からいなくなるので、今のうちに帰っておこうと思い、1週間ほど滞在してました。

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新しくなった大分駅の駅前に現代アート作品が舞い降りてきたということで、記念撮影。笑
テレビ局の方に取材されて、姉妹でニュース番組デビュー

「この宇宙人たちはどこからやってきたと思いますか?」
想像力が試される質問だった、全然だめだった。←


大分県県立美術館 OPAMの展示を見に行きました。
ちょうど良いタイミングで「大分芸術文化短期大学 美術科」の卒業制作展が開催されていたよ。

田舎だからってばかにしちゃいけません!
関西の美大卒展くらい、作品のクオリティが高くてびっくり。

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特にデザイン科のレベルが高い印象でした。
ここを卒業した人たちは、どこへ就職するのだろうか。。。!

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そして、とても良い出会いがありまして
美大生ラボ」という作品を卒展で展示していた学生さん「阿部 愛美」さんと接触!



「はたらくビビビット」で記事化させていただきました!
美大生の就職率は50%未満?「美大生ラボ」で、美大生と美術大学の今を知ろう!


1時間ほどお茶して、地方の美大生の就職事情や活動事情についていろんなお話を伺った。
美大生のリアルな声が1番ためになるし、勉強になることばかり。
テクノロジーが発達し、インターネットサービスが充実しているといっても、まだまだ地方に情報が届いていないし
問題が山積みであることを改めて実感しました。

こうやってちょくちょくいろんな都道府県をまわって
地方の美大生と交流をとって、状況を把握したい。






妹と念願のBRIDGEランチ。
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おしゃれ空間に癒された。


そして2匹の愛犬に、お洋服を買ってあげたよ。
ピグレットとプーさん。

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一匹はお気に召さないようで、すぐに脱いじゃった。かわいいんだけどずっと着るのは難しいね。笑


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写真には撮ってないけど、家族でカラオケにいったり、家族でご飯にいったり
穏やかで楽しい日々でした。
おだやかなのが1番、笑顔でいられることが1番幸せだ。

次帰ってきたときには妹がいないと思うと寂しいな。遊び相手がいない。
地元の友達は誰が大分県にいて、誰がいなくなってるのかわからないから、声をかけるのが難しい。←


そういえば、

妹ちゃんは大分大学卒業後
愛媛県の中学校の美術教師としてはたらくことになりました。
もともと美術才能とか特になかったけど(←)だれよりも努力していた。ずっと勉強していた。
力がなくても、自分を信じて絵を描き続けていた。

美術の先生なんて、なろうと思っても
県で1人採用されるかされないかのレベルで難しいのに。
本当によくがんばったね。

同じ美術の道を歩めてしあわせです。
胸をはって生きよう。

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https://www.playdesign-lab.com/

約半年前から編集者として携わらせていただいていたプロジェクト「PLAY DESIGN LAB(プレイデザインラボ)」のWebサイトが、1月20日にリリースしました。

「PLAY DESIGN LAB」は今年、創立100周年を迎える株式会社ジャクエツさんが中心となり立ち上げたプロジェクト。『子どものあそび』の研究所として、「Design」「Research」「Relation」の3つの活動を軸に、プロジェクトを展開していきます。

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PLAY DESIGN LABに関わっているのは、深澤直人さんを初めとした教育者・建築家・芸術家・デザイナーなど、様々な分野のプロフェッショナルです。私たちはそれぞれのジャンルの垣根を越えて、子どもの遊びの創発につながる最高品質の環境を届ける取り組みを行います。

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ジャクエツさんは「こども環境の未来をつくる」というビジョンを掲げ、幼稚園・保育園園舎の建築設計・プランニング、園庭設備のデザイン設計、企画・設計施工、公園施設の設計施工、遊具の製造販売…など、子どもが生きていくうえで欠かせない様々な取り組みを行われています。
ジャクエツさんのことは幼い頃から知ってはいましたが、ここまで幅広い取り組みをされているとは知らず、お仕事でコミットさせていただいた時は驚きました。子どもを1番に考えたプロダクト作り、デザインの重要性を理解した取り組み、その姿勢に感動しました。お仕事のお話をいただいた時は、すごくうれしかったです。

100年も続く会社さんですが、常に新しいことにチャレンジし続けている姿勢も、また魅力のひとつ。


こちらは、大好きなスマートエデュケーションさんとの取り組み、福井県敦賀市で3日間開催された「こどもまんなかハッカソン」。

写真「アプリ作りに必要なことは、すべて園児が教えてくれた(2回目)」より

私も以前取材させていただいた、スマートエデュケーションのさいとうさんも携わっているようで、子供たちに囲まれて過ごす様子がなんとも微笑ましいです。

 
 
佐藤可士和さんが手がけたことで有名な「ふじようちえん」。実はこちらもジャクエツさんのお仕事。

http://fujikids.jp/home/

 

グッドデザイン賞を受賞している深澤直人さんの手がけている遊具シリーズ。こちらもジャクエツさんと開発されたものです。

http://www.g-mark.org/award/describe/37973

ジャクエツさんのWorksを拝見すると、誰もが知っている有名な素晴らしいお仕事がずらりっ。
「PLAY DESIGN LAB」の活動を通して、ジャクエツさんの魅力も是非知っていただけたらと思っています。



私は「PLAY DESIGN LAB」の取り組みを、Webサイト上で記事としてまとめて発信しています。
リリースのタイミングで公開した記事は下記。



▼深澤直人が考える「子ども環境」とは
https://www.playdesign-lab.com/report/detail_20160115_02.html
深澤直人氏は、ジャクエツとのコラボレーションで、OMOCHI[オモチ]、CUBE[キューブ]、BANRI[バンリ]、DONUT[ドーナツ]、RAFT[ラフト]という5つの遊具をこれまで開発を行ってきた。「デザインとは、モノと人とのいい関係を築くこと。」深澤氏のその考えから生まれるデザインは、国内外の多くの人に受け入れられ、受賞歴も多数にのぼる。 デザインのみならず、デザインを通して対象の本質にせまろうとする深澤氏は、より良いこども環境をどのように考えるのか、遊具づくりにかけた想いについて伺った。
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▼デザイナー・五十嵐久枝の遊具づくりに密着
https://www.playdesign-lab.com/report/detail_20160115_01.html
ジャクエツから新たに販売する新作遊具「Seed(シード)」。こちらのデザインを手がけたのは、インテリアデザイナーの五十嵐久枝さんだ。1児の母でもある五十嵐さんは、これまでも、子どもたちのためになる木製遊具や柔らかいポリウレタン素材を使った遊具など、数々のプロダクトに携わってきた。そんな五十嵐さんが手がけた最新作「Seed」は、今までの保育現場には存在しなかった、斬新なデザインや素材を使用している。今回は特別に、Seedの試作チェック現場に密着させてもらい、五十嵐さんのSeedにかける思いを伺った。


▼ジャクエツが築く、こども環境の未来とは
https://www.playdesign-lab.com/report/detail_20160115_04.html
社会や経済に新たな価値とイノベーションを創り続けてきたジャクエツは、2015年に創立100周年を迎え、新たなプロジェクト「PLAY DESIGN LAB(プレイデザインラボ)」を立ち上げた。PLAY DESIGN LABは、様々な分野の専門家たちが携わることで、子どものあそびを深く研究し、より良いこども環境を築くことを目的としたプロジェクトである。PLAY DESIGN LABを立ち上げることで何が起こるのか、今後のジャクエツはどのような未来を目指すのか、代表取締役社長の徳本達郎氏にお話を伺った。
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▼遊ぶだけでこどもの体力がアップ?!公園遊具活用の方法とは
https://www.playdesign-lab.com/report/detail_20160115_03.html
昨今、子どもたちの外あそびの時間が減り、体力もどんどん落ちていることがデータで示されている。体力が落ちることで、寝つきが悪い、体力がなく疲れやすい、風邪を引きやすい、外あそびを嫌がる…といった現象がおき、子どもの体力低下に頭を悩ませている保護者が多いと聞く。しかし、体力をあげることは決して難しいことではない。“あそぶだけ”で、子どもの体力はかんたんに向上させることができるのだ。そのひとつの方法は、公園遊具を使った「遊具あそび」である。遊具といってもさまざまな機能やデザインが存在し、それぞれに特徴があるため、その特徴を理解することで子どもたちの成長を保護者がサポートすることができるというのだ。そのような子どもを持つ保護者にぜひ読んでいただきたい一冊がある。講談社より発売している『あそぶだけ!公園遊具で子どもの体力がグングンのびる!』だ。なぜ改めて公園遊具のあそびについて理解する必要があるのか、読むことで子どもの体力向上にどう繋がるのか、プロジェクトに携わった企画スタッフの川口玲さんに話を聞いた。

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今後も定期的に、「PLAY DESIGN LAB」の活動をこちらのサイトにて報告させていただく予定です。


ジャクエツさんの担当者さんに、リリースの際「後藤さんは生みの親ですね、これからも子育てよろしくお願いします」といったあたたかいメッセージいただき、とても嬉しかった。プロジェクトをゼロから立ち上げるタイミングから携われることに、やりがいを感じます。

子ども+デザイン+環境に関係することであれば、全国どこでも足を運び、この目でその様子を確認していきたいと思っています。

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普段触れている遊具ひとつ、おもちゃひとつで、子どもの未来が大きく変わります。
不思議ですが、真実なんです。
仕事ではありますが、「PLAY DESIGN LAB」の取り組みを通して私も沢山学んで成長したいです。
デザインの力で、未来の子ども環境をもっともっと良くしたい。

1月10日は京都で、1月31日は東京で、
ビビビット主催の学生クリエイター向け就活イベント「キャリア展」を開催しました。!

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URL:https://www.vivivit.com/career_expo_tokyo_2017

新卒クリエイターを採用している30以上のIT会社、ゲーム会社、デザイン会社が、当日参加してくださいました。


私はイベントのスタッフもしつつ、キャリア相談ブースで学生の悩み相談を受けていました。
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こちらは京都会場のフロアマップ!図で見てわかるように企業説明ブースと、各企業に入社した先輩のポートフォリオが見れる観覧ブースと、学生が作ったポートフォリオをチェックしてもらえる添削ブースで分かれていました。

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当日の様子はこちらで詳しく紹介してはいますが、写真でずらっとお見せしちゃうと…

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開場10分前、外にまで続く長い行列が・・・・!みなさん順番に受付を済ませていきます。

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開場後は気になるブースに座っていただき、時間がきたら全ブースの企業さんの会社説明が始まります。

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みなさん真剣にお話を聞いています^^


ポートフォリオ添削ブースでは、ポートフォリオを作っている学生が、気になる会社の担当者の方々に作品やポートフォリオを見てもらっていました。

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こちらミクシィさんブース。愛しの日野っちと、癒しの太田さんが学生さんのポートフォリオチェック中。日野っちまだ学生なのにこんな場に呼ばれて優秀やな。。。
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ポートフォリオ観覧ブースは常に混みあった状態!各企業で内定をもらったポートフォリオたち、やはりみなさんきになるようです。
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京都は約300名、東京は約360名の美術系学生のみなさんにお越しいただいたおかげで
イベントはとても活気に溢れていました。

キャリアアドバイザーとして参加した今回。
現代ならではの学生の悩みや、環境の問題、地方の問題など
リアルな情報を沢山知ることができて、とても勉強になりました。

人の悩みを沢山聞くことで、自身のたりていない知識や経験に気づくことができるので、こういった機会はほんとうにありがたいです。レベルアップした自分で、次のイベントものぞみたいと思います。

それにしても、関係者である自分がいうのもなんですが、
美術学生をここまで集めることのできる就活イベントは、今まではなかったのではないか!?と思っています。
美大はそもそも就職活動をする文化が少ない学校ですし、先生もそこまで言わないんですよね。なので、就活が始まったタイミングで動く美大生はごく一部。そのごく一部の中の、ごく一部の人がこの日に参加してくださっていたので、今後はもっと沢山の人達にこういった取り組みに参加してもらえたらと思っています。

あとは福岡での開催も残っていますし、別企画のイベントも春に開催予定ですからね!
今回これなかったという方はぜひ次回ご参加してくださいーーーー!

参加者のみなさま、企業のみなさま、学校関係者のみなさま、ご来場ありがとうございました!

 

嵐のようなあの日々に、少しは光が差したのだろうか。





私が高校生の時、地元のファッションビルの最上階にあるジュンク堂によく通っていた。

「作る仕事に就きたい」「なんとなくデザイナーに憧れる」「自分に何がむいているのかわからない」

将来に悩む、普通の女子高生だった。
そんな私はジュンク堂で、クリエイターやアーティストの作品集を読みあさり、“こんな人になりたい”と思えるロールモデルを探していた。
そんな時に出会ったのが、「佐野研二郎」さんの本だった。

その作品集で見た作品は、どれも自分が今まで作ってきた作品のテイストとは違ったもの。
手書きで書かれたかわいいイラストからは、じわじわと伝わってくる優しさと暖かさがあった。
私は佐野研二郎さんの作品に夢中になった、好みだった。
今まで全部立ち読みで済ませていたのに、佐野研二郎さんをもっと知りたいという思いから、その時始めて自分のお金で、デザイナーの作品集を買った。


私は佐野研二郎さんに憧れて、広告業界を知った。
佐野研二郎さんの人生を、本やネットのインタビューで調べて、歩んできた進路などを参考にして「美大」に憧れるようになった。それまでは、あまり深く考えず服が好きだからという理由で、専門学校のファッションデザインコースに入学するつもりだった私が、美大にいきたいと思うようになり、広告の勉強をするために、私立の美大を受験させてくださいと勇気を出して両親に告げた。5人兄弟の私は決して裕福な家庭ではなかった。兄3人が大学に進学させてもらえていないのに、女の私が学費の高い私立大に入学するなんて、家族にしてみればなんて迷惑な話だ。母親はありえないといって目も合わせてくれず、悔しくて枕を濡らしたことを覚えている。両親の機嫌をうかがっては大学受験の話を出した。粘り続けて半年、父親が「あゆみの行きたい場所に行きなさい」と一言。高校2年生の冬、大学受験の切符を手にした。


受けるチャンスは1回のみ、落ちたら専門学校にいく。自分の中で決めていた。


高校3年生の夏のAO入試に合格した。あの時反対していた親も、とても喜んでくれた。



合格者に課題が出た「好きなクリエイターのレポート」だ。



私は迷うことなく「佐野研二郎」さんを選んだ。
高校のデザインコースの仲間に、噛み噛みで「佐野研二郎」さんについてプレゼンする様子を、ムービーに収め、紙のレポートと一緒に提出した。佐野さんの魅力をたくさんの人に知って欲しかった。ただ、大好きだった。




大学生になったとき、東京にある多摩美術大学の学祭で、佐野さんの講演があるという情報をツイッターで見つけた。
本を通してではなく、本物の佐野さんに会いたくなった私は、当時自分がつくっていた美大生のアート情報誌「SHAKEART!」を手にとって、夜行バスで東京に行き、講演会に参加した。



講演会後、佐野さんを想う勢いで、フリーペーパーを渡しに、ステージに走った。

最初はきょとんとされたが、初めましての私を、佐野さんは笑顔で受け入れてくれ、フリーペーパーを受け取り、話を聞いてくれた。
緊張しすぎて何を話せたのかちゃんと覚えていないが、佐野さんが真剣に話を聞いてくれていたことだけは覚えている。

「会いたい人には、今会いに行く」
佐野さんと出会えたことがきっかけで、私の活動の中にまた一つテーマが生まれた。

偶然か、運がよかったのか、佐野さんに覚えていただけて、ツイッターで相互フォローになった。
「ありがとう」という言葉がリプライできた時は、死ぬほど嬉しかった。
フリーペーパーの最新号ができるたびに、講演会に足を運び、直接渡しに行くようになった。

何者でもない私に、やさしくあたたかく接してくれた。
佐野さんがやさしいのは作品だけじゃない、佐野さんご本人もとても優しい人だった。



佐野さんの作品を見るたびに、いつも幸せなきもちになっていた。




だけどそんな私が、大学4年生になったタイミングで目指す進路が広告業界から一転。ウェブサービスの魅力に惹かれ、IT企業へと進むことになった。
そこから広告作品への興味が薄れ、情報のキャッチも鈍くなった。
社会人になり、またゼロからスタートした私は、佐野さんを尊敬する気持ちは変わらなかったが、学生時代のように渡せるものもなく、広告業界にも進まなかった自分は、今会っても伝えられることが少なくて迷惑をかけるだけだと、自分なりに距離をとるようになった。
佐野さんの活躍を影で応援しながらも、会いたい思いがありながらも、ただ見守るだけ。


社会人3年目、佐野さんがデザインしたオリンピックのロゴが、エンブレムとして選ばれたとニュースで聞いた。飛び上がりたいほど嬉しかった。佐野さんはやっぱり日本を代表するデザイナーなんだって、ファンの一人の自分が、なんだか誇らしい気持ちになった。



「佐野研二郎」さんは、私の人生を大きく変えてくれた、きっかけをくれた一人だった。
私の指針となってくれた人だ。
私は佐野さんをすごく尊敬しているし、今でももちろん憧れている。
人にたくさんの幸せをあたえてきた人だ。



だからこそ、事件後の世間の反応が悔しくて仕方ない。
トップクリエイターが、メディアと一般人のコメントに叩き潰され、表に出れなくなった。今までの仕事を全て否定し、人権を奪い、事実と確定していない情報を拡散する。
肯定する声に耳を傾けてくれない。

デザインがどうこうの話はデザイン業界のいろんな人たちが、記事に書いてくださっていた。
筋の通った内容だったが、デザインの仕事に理解のある人にしか通じなかった。

佐野さんをかばう人がいれば、その人まで渦に巻き込まれる。


あの騒ぎが絶えない2週間。悔しさと虚しさが私自身の中で渦巻き、体調不良が続いた。
身内で話しても何も解決しないのに、同じような話を何回もしてしまう。

あの時、インターネットの本当の恐ろしさを知った。
真実かどうかわからないことも、媒体が集まり拡散されると、簡単に人の人生を壊すことができる。
それは時に、死へ追いやる。

騒ぎがひどくなった頃、佐野さんの行方がわからなくなった。
SNSからも姿を消し、仕事を続けているのかもわからない。






佐野研二郎さん、私の思いは届かないかもしれないけど、書かせてください。

騒ぎがおきてからというもの、佐野さんのことを思い出しては涙が出ます。
佐野さんの人生をここまで変え、傷つけた、インターネットの力は怖い。
でも、そんな私は今、IT業界でインターネットを使った仕事を毎日しています。自分の働いている業界のつくったツールたちが、佐野さんをここまで追いやったのかと思うと、なくなってしまったほうがいいんじゃないかって、本気で思ったりしました。

佐野さんの事件があってから、インターネットの仕事のあり方を見つめ直すようになりました。毎日のように流れてくるニュース、媒体によって載っている内容が全然違います。私はこの情報たちをそのまま信じることはなくなりました。耳で聞いて頭には残しますが、心にその情報を入れることはありません。



流れてくる情報が真実かどうか、それを見抜く力はきっと誰も持っていません。
悲しいことですが、嘘の情報も簡単に真実のように伝わってしまう世の中、目の前に見える情報を簡単に信じて、それについて誰かをひどく攻めてはならないと思うのです。


だからもう二度と、佐野さんのような悲劇に合うクリエイターを世の中に出さないためにも、
インターネットの力で人を傷つける行為から、距離をおかなくちゃいけない。身近に傷つける人がいたら、おかしいと声をあげなくちゃならない。
インターネット上で作品が発表できなくなる、そんな時代はきてほしくない。



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また、佐野さんが笑顔で、大好きなデザインの仕事に取り組める環境が戻ってくることを心から願っています。今もどこかで笑顔でいてくれるなら、私はしあわせです。


人を守ったり幸せにするために、インターネットを使える人が増えたらいいのに。

だから私は、インターネットの力で人を幸せにする人になるために、戦うんです。 人を幸せにする仕組みづくりしたいです。



敵も味方もインターネットだなんて残酷だけど、この仕組みから背を向けることはできない。






 

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